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青い夕焼けが綿あめをちぎって
公団の上空を終わらない爆発で
粒子も一つ残らず粉々にした
あなたが愛したビー玉が
そうした終わりを反射して
わたしの肋骨を軋ませているのは
その鋭い影法師の切っ先だ
文字が読めたときに
想いを噛みしめている猫
ねぎらいのささやき声が
疲れた人の肩をかすめて
街角を泳いでゆく


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