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VHS

学歴トークって言葉使ったやつ、めちゃくちゃ苦しんで死ぬことになってるらしい  あと家族も全員余すところなく発音もできないような奇病にかかって脳が性病になって鼻が溶けて死ぬらしい

ゥチのだぁがゆぅてたワラ
 
f:id:datarape:20160701041553j:image
 
ビデオをみよう
 
夏休みの土曜日の朝だ
金曜の夜には家族でツタヤに行くから、おれは借りたビデオを楽しみにしながら眠って
土曜の朝早く起きてみるのがいつものルーティンだった
その日も、家族が起きるより早く起きて
パジャマのままテレビのまえにコップ一杯の水と一緒に座った
テレビの電源をつける
スイッチのバネが軽く人差し指を押し返して、パチパチと音を立てながら
ブラウン管の静電気がアールを描いたガラスの上で埃をはじけとばした
ビデオデッキにビデオを挿入して、
じっと再生を待っている
《注意》もタイトルコールも無しに
いきなり映像は映し出された
地下室の映像だった
暗い剥き出しのコンクリートの地下室で、少し広い
ホームビデオのようで、やたら粒立ちの悪い画質で手元が揺れている
部屋には何もない
白い服を着た細身の少女が立っていて、
碧眼で髪は栗色だった
まるで表情がなくて
同じくらい細身の女がその足下に倒れている
碧眼の少女はもう一人の髪をわしづかみにして引きずっていて
引きずられている女の背中には
ちぎれかけて血が滲んだ翼が二枚かろうじて生えていた
少女は死にかけの天使を引きずって地下室を出ようとしている
カメラが震える視界でそれを追って、
階段を引きずられている天使の頭は
完全にその持ち主の動力を失って
力なく段差にがくがくと打ちつけられている
半殺しにされた天使の中指がぴくぴく動いていた
天使はじきに死体になって、
腐ってゆくんだろうか
ネズミに食べられて骨と肉の寄せ集めに
なっているキツネみたいに
あれと同じになるんだろうか
天使を殺した少女の手が覚えている触感を、
僕もいつか手にするだろうか
少女が感じたであろうすべてのリビドーと悲しみがあの地下室の壁にむさくるしく染みついていて、それはブラウン管を突き抜けて
僕のまだ未使用な眼に
どこまでもどこまでも浸透していた
 
 
 
 
 
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