おれはまるで身動きが取れなくて、怖くて目を見開いたままずっと立ち竦んでいたのに、なぜどうして何者もおれの目の中に立ち止まってくれないんだ
おれはそうするに足らない人間だ
一切は過ぎゆく おれたちはあまりに無力で、音が小さいのがあんまりに心細いんだ 不安なんだ 叫んでも走っても、鼓膜が破れても世界が揺れていても何も聞こえない 誰かがきみの名前を呼ぶのをきみは心の底から願っている 眼が痛いんだ 無意味な涙が手に落ちても まだ痛いんだよ